作品紹介
works

春朗期安永8年 ~ 寛政6年(1779~1794) 20~35歳頃

20歳で浮世絵界にデビュー。勝川春朗と名乗り、役者絵や挿絵本を手がけました。かつてこの時代は単なる習作の時代として、個性的な特徴に乏しいとみなされてきましたが、作品が発見されるにつれ、精力的な創作活動を展開していたこと、そして画狂人・北斎の原点として重要な時期と考えられるようになりました。

四代目岩井半四郎 かしく

  • 細判 安永8年(1779)
  • 島根県立美術館 (永田コレクション)
  • 展示期間:1月17日(木) ~ 1月28日(月)

鍾馗図

  • 絹本1幅 寛政5-6年 (1793-94)
  • 島根県立美術館 (永田コレクション)
  • 展示期間:1月17日 (木) ~ 1月28日 (月)

初公開

鎌倉勝景図巻 (上:七里濱 下:大佛)

  • 木版着彩紙本1巻 寛政5-6年 (1793-94)
  • 島根県立美術館 (永田コレクション)
  • 通常展示※場面替えあり

宗理期寛政7年~文化2年(1795~1805) 36~46歳頃

勝川派を離れ、琳派の俵屋宗理の名を襲名した北斎は、浮世絵画派とは一線を画した活動を展開するようになります。優美な摺物(非売品の特製版画)や狂歌絵本の挿絵、肉筆画などを多く手掛けます。やがて「宗理美人」と呼ばれる楚々とした女性像を創造するなど、独自の様式を築きました。

全点初公開

津和野藩伝来摺物

  • 摺物118枚 寛政元-12年 (1789-1800)
  • 島根県立美術館(永田コレクション)
  • 通期展示※4期に分けて全点を展示

「風流無くてなゝくせ」遠眼鏡

  • 大判 享和年間 (1801-04)
  • リー・ダークス・コレクション
  • 展示期間:1月30日 (水) ~ 2月18日 (月)

「風流無くてなゝくせ」ほおずき

  • 大判 享和年間 (1801-04)
  • 米・個人蔵
  • 展示期間:1月30日 (水) ~ 2月18日 (月)

葛飾北斎期文化2年~文化6年(1805~1809) 46~50歳頃

当時江戸で流行し始めた読本の挿絵に全力を傾注した時代。中国画的な力強い表現に洋風表現も取り入れた幻想的な画面によって「劇画的世界」を創りだしました。肉筆画では、若々しい少女のような様子から大人の色香漂う艶冶な美人像に変化していきます。一般によく知られた葛飾北斎を名乗ったのはこの時期です。

円窓の美人図

  • 絹本額面 文化2年 (1805)頃
  • シンシナティ美術館
  • Cincinnati Art Museum, The Thoms Collection- Given by Mrs. Murat H. Davidson in honor of her grandfather, Joseph C. Thoms, 1982.4
  • 通期展示

初公開

「かな手本忠臣蔵」(左上:二段、右上:五段、左下:十一段、右下:十一段)

  • 小判10枚 文化初-中期 (1804-1813)頃
  • シンシナティ美術館
  • Cincinnati Art Museum, Annual Membership Purchase Fund, 1909.23-1909.32
  • 通期展示
完成写真

「しん板くミあけとうろふゆやしんミセのづ」

  • 大判5枚 文化中期 (1807-12)頃
  • 島根県立美術館 (永田コレクション)
  • 展示期間:1月17日 (木) ~ 2月18日 (月)

戴斗期文化7年~文政2年(1810~1819) 51~60歳頃

文化7年に戴斗たいとと号した頃から、北斎の関心は絵手本に移ります。人気が高まるにつれ、増加する門人や私淑する全国の人々に、絵の手本を与えようとしたのだと考えられます。有名な『北斎漫画』を含む多彩な絵手本を矢継ぎ早に刊行します。それまで師から弟子へ肉筆で描き与えることが一般的であったなかで、大量の印刷本による手本は画期的なものでした。また数は少ないながらも、錦絵や肉筆でも新たな世界を切り拓いていきます。

『北斎漫画』

  • 絵手本 半紙本15冊 文化11年-明治11年 (1814-78)
  • 島根県立美術館 (永田コレクション)
  • 通期展示※頁替えあり

「東海道名所一覧」

  • 大大判 文政元年 (1818)
  • 島根県立美術館 (永田コレクション)
  • 展示期間:1月30日 (水) ~ 2月18日 (月)

為一期文政3年~天保5年(1820~1834) 61~74歳頃

文政3年(1820)、61歳となった北斎は、号を為一いいつと改めます。そして70歳を過ぎると、「冨嶽三十六景」をはじめとした北斎を代表する錦絵の揃物を次々と生み出していきました。風景画、名所絵はもとより、花鳥画や古典人物図、武者絵、さらには幽霊などその関心はあらゆる対象に向けられました。驚くべきことに、これら色鮮やかな錦絵の出版はわずか4年間ほどに集中しています。

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」

  • 大判 天保初期 (1830-34)頃
  • 島根県立美術館 (新庄コレクション)
  • 展示期間:2月21日 (木) ~ 3月24日 (日)
    ※1月17日 (木) ~ 2月18日 (月) は日本浮世絵博物館の作品を展示

「冨嶽三十六景 凱風快晴」

  • 大判 天保初期 (1830-34)頃
  • 島根県立美術館 (新庄コレクション)
  • 展示期間:1月17日 (木) ~ 2月18日 (月)

「百物語 こはだ小平二」

  • 中判 天保2-3年 (1831-32)頃
  • 山口県立萩美術館・浦上記念館
  • 展示期間:3月6日 (水) ~ 3月24日 (日)
    ※1月17日 (木) ~ 2月18日 (月)は、中右コレクションの作品を展示)

画狂老人
卍期
天保6年~嘉永2年(1835~1849) 75~90歳頃

最晩年の北斎は肉筆画制作に傾注し、描くテーマも古典に取材した作品や花鳥、静物、宗教的な題材など浮世絵師の世界から離れ、独自の画境を追い求めていきます。長寿を願い、100歳まで生きれば「神妙」の域に達し、さらに描く対象の「一点一格」が生き生きとしたものになると信じ、筆を休めることはありませんでした。嘉永2年(1849)4月18日朝、北斎は90歳で生涯を終えます。「あと10年、いや5年命が保てば真正の画工になれたのに」と言い遺し、息絶えました。

弘法大師修法図

  • 紙本1幅 弘化年間 (1844-47)
  • 西新井大師總持寺
  • 通期展示

初公開

向日葵図

  • 紙本1幅 弘化4年 (1847)
  • シンシナティ美術館
  • Cincinnati Art Museum, The Thoms Collection-Given by Mrs. Murat H. Davidson in Honor of her Grandfather, Joseph C. Thoms, 1982.15
  • 通期展示

富士越龍図

  • 絹本1幅 嘉永2年 (1849)正月
  • 北斎館
  • 展示期間:2月21日 (木) ~ 3月24日 (日)