英語文法が苦手な中学生でも成績アップできる!基礎から始める効果的な学習法

Last Updated on 2025年9月30日 by つながる塾人

中学生が英語文法でつまずく理由とは

中学生になると英語の授業が本格化し、特に文法でつまずくお子さんが増えてきます。小学校では楽しく英語に触れていたのに、中学に入った途端に成績が伸び悩むケースは決して珍しくありません。この章では、なぜ多くの中学生が英語文法に苦手意識を持つのか、その根本的な理由を探っていきます。原因を理解することで、適切な対策が見えてきます。

英語文法を難しく感じる3つの原因

中学生が英語文法を難しく感じる背景には、いくつかの共通した原因があります。まず1つ目は、日本語と英語の語順の違いです。日本語では「私は昨日公園で友達と遊んだ」という語順ですが、英語では「I played with my friends at the park yesterday」と、動詞が先に来る構造になります。この根本的な違いに慣れるまで、多くの子どもが混乱してしまいます。

2つ目の原因は、ルールの多さと例外の存在です。英語文法には基本ルールがある一方で、不規則動詞や特殊な用法など、覚えなければならない例外も数多く存在します。「なぜこうなるのか」という理屈が分からないまま暗記を強いられると、子どもは学習意欲を失いがちです。特に論理的思考が発達してくる中学生の時期には、納得できない暗記は大きなストレスになります。

3つ目は、文法用語そのものの難しさです。「現在完了形」「関係代名詞」「第5文型」といった専門用語が次々と登場し、用語の意味を理解する前に新しい単元に進んでしまうことがあります。文法用語が分からないと、先生の説明も教科書の解説も理解できず、悪循環に陥ってしまいます。これらの原因が重なることで、英語文法への苦手意識が強くなっていくのです。

小学校英語との違いに戸惑う子どもたち

小学校の英語教育では、歌やゲーム、会話を中心とした「楽しく英語に親しむ」ことが重視されていました。文法ルールを細かく学ぶことはなく、感覚的に英語を使う経験が中心だったため、多くの子どもが英語を好きな科目として捉えていました。しかし中学校に入ると、状況は一変します。

中学英語では、文法規則を体系的に学び、正確に理解することが求められます。定期テストでは文法問題が大きな割合を占め、細かいルールの違いで点数が左右されます。「何となく分かる」では通用せず、「なぜそうなるのか」を論理的に説明できる力が必要になるのです。このギャップに適応できず、英語が急に難しく感じられるようになる子どもは少なくありません。

さらに、小学校では間違いを恐れず発言することが奨励されていましたが、中学校では正確さが重視されるようになります。文法ミスがあると減点されるという経験を重ねるうちに、英語を使うこと自体に消極的になってしまう生徒もいます。このような学習スタイルの転換に戸惑い、英語への自信を失ってしまうケースが多いのです。

文法用語の理解が進まない背景

英語文法を学ぶ上で避けて通れないのが、文法用語の理解です。しかし多くの中学生にとって、この文法用語そのものが大きな壁となっています。「主語」「述語」「目的語」といった基本的な用語から、「不定詞」「動名詞」「分詞」といった専門的な用語まで、覚えるべき言葉は膨大です。

問題は、これらの用語を日本語でも十分に理解できていないケースが多いことです。国語の授業で文法を学んではいますが、日本語の文法用語と英語の文法用語が頭の中でつながっていない生徒がたくさんいます。例えば「動詞」という言葉は知っていても、それが文の中でどんな役割を果たすのか、英語の動詞とどう対応するのかが明確に理解できていないのです。

また、学校の授業では文法用語の説明に十分な時間が割かれないことも一因です。先生は文法用語を当然知っているものとして授業を進めますが、実際には用語の意味が分からないまま聞いている生徒が少なくありません。用語が分からなければ説明も理解できず、結果として文法全体が分からなくなってしまいます。この負のスパイラルから抜け出すには、まず文法用語を丁寧に学び直すことが重要になります。

英語文法の基礎を固める学習ステップ

英語文法の力をつけるには、基礎から順序立てて学んでいくことが何よりも大切です。いきなり難しい文法事項に取り組んでも、土台がしっかりしていなければ理解は深まりません。この章では、文法の基礎を着実に固めていくための具体的な学習ステップをご紹介します。焦らず一つずつクリアしていくことで、確実に力がついていきます。

まずは品詞の理解から始める

英語文法を学ぶ上で最も基本となるのが品詞の理解です。品詞とは、単語を文法的な働きによって分類したもので、名詞、動詞、形容詞、副詞などがあります。これらの品詞の役割を理解することが、英語文法全体を理解するための土台となります。

品詞役割
名詞人や物の名前を表すbook, teacher, happiness
動詞動作や状態を表すrun, study, is
形容詞名詞を説明するbeautiful, big, kind
副詞動詞や形容詞を説明するquickly, very, often

この表は英語文法の基本となる主要な品詞をまとめたものです。それぞれの品詞が文の中でどんな働きをするのかを理解することで、文の構造が見えてきます。

品詞を学ぶ際のコツは、実際の文の中で品詞がどう使われているかを確認することです。教科書の例文を使って、一つ一つの単語がどの品詞に当たるのかを確認する練習を繰り返しましょう。最初は時間がかかりますが、この基礎訓練が後々の文法理解を大きく助けることになります。品詞の区別がつくようになると、文法問題を解く際の正解率も格段に上がります。

文型パターンを覚える効果的な方法

英語には基本的な文型パターンがあり、これを理解することで多くの文を作れるようになります。中学英語では主に5つの文型を学びますが、最初から全てを完璧に覚える必要はありません。まずは最も基本的な第1文型と第3文型から始めるのが効果的です。

第1文型は「主語+動詞」のシンプルな形です。例えば「I run.(私は走る)」「She smiles.(彼女は笑う)」といった文がこれに当たります。第3文型は「主語+動詞+目的語」の形で、「I play tennis.(私はテニスをする)」「He likes music.(彼は音楽が好きだ)」などがあります。この2つの文型だけでも、日常的な表現の多くをカバーできます。

文型を覚える際は、丸暗記ではなく例文を使って練習することが大切です。自分の好きなことや日常生活に関連した文を作ってみると、記憶に残りやすくなります。「I watch anime.」「I eat ramen.」のように、身近なテーマで文を作る練習を重ねることで、文型が自然と身についていきます。ノートに自分オリジナルの例文集を作るのもおすすめです。

時制の使い分けをマスターするコツ

英語文法の中でも特につまずきやすいのが時制の使い分けです。現在形、過去形、未来形に加えて、現在進行形、過去進行形、現在完了形など、様々な時制があります。これらを正確に使い分けるには、それぞれの時制が持つイメージを理解することが重要です。

現在形は、習慣的な動作や一般的な事実を表します。「I study English every day.(私は毎日英語を勉強する)」のように、繰り返し行うことを表現する際に使います。一方、現在進行形は「今まさに行っている動作」を表し、「I am studying English now.(私は今英語を勉強している)」のように使います。この2つの違いを理解することが、時制マスターの第一歩です。

過去形は「昨日」「先週」など、過去の特定の時点での出来事を表します。「I studied English yesterday.(私は昨日英語を勉強した)」という具合です。そして現在完了形は、過去から現在までの経験や継続を表現する際に使います。時制を学ぶ際は、それぞれの時制を使った文を声に出して読む練習が効果的です。声に出すことで、時制のニュアンスの違いが体感的に分かるようになります。

反復練習で定着させる仕組みづくり

文法の知識を確実に定着させるには、継続的な反復練習が欠かせません。一度理解しただけでは、時間が経つと忘れてしまうのが人間の記憶の特性です。効果的な反復練習の仕組みを作ることで、学んだ内容を長期記憶に変えることができます。

おすすめの方法は、学習した文法事項を3つの段階で復習することです。まず学習した当日に1回目の復習をします。次に3日後に2回目、そして1週間後に3回目の復習を行います。この復習サイクルを守ることで、記憶の定着率が大幅に向上します。スマートフォンのリマインダー機能を使って、復習日を設定するのも良い方法です。

また、問題集を使った練習も重要ですが、同じ問題を繰り返し解くことに意味があります。1回で全問正解できても、時間を空けてもう一度解いてみると間違えることがあります。間違えた問題には印をつけ、重点的に復習しましょう。さらに、文法事項を実際の英作文で使ってみることも効果的です。学んだ文法を使って日記を書いたり、身近な出来事を英語で表現したりすることで、知識が実践力に変わっていきます。

家庭でできる英語文法サポート術

お子さんの英語文法の力を伸ばすために、家庭でのサポートは非常に重要です。塾や学校の授業だけでなく、日常生活の中で英語に触れる機会を増やすことで、文法の理解が深まります。この章では、英語が苦手な保護者の方でも実践できる、具体的なサポート方法をお伝えします。特別な知識がなくても、工夫次第で効果的な学習環境を作ることができます。

親が知っておくべき中学英語文法の範囲

お子さんをサポートするには、中学校でどんな文法を学ぶのかを把握しておくことが大切です。中学3年間で学ぶ英語文法の範囲は、実はそれほど広くありません。主要な文法事項を理解しておくことで、お子さんの学習の進捗状況を把握しやすくなります。

中学1年生では、be動詞と一般動詞の使い分け、現在形と過去形、疑問文と否定文の作り方など、英語の基本構造を学びます。中学2年生になると、不定詞、動名詞、比較級・最上級、接続詞などが加わります。そして中学3年生では、現在完了形、受動態、関係代名詞といった、より複雑な文法事項を習います。

これらの文法事項は、教科書の目次を見れば確認できます。お子さんが今どの単元を学んでいるのかを把握し、その単元の基本的な考え方を一緒に確認してあげましょう。完全に理解する必要はありませんが、「今は過去形を勉強しているんだね」「不定詞って難しそうだけど、どんなことを習ったの?」と声をかけることで、お子さんの学習への意識が高まります。

日常会話で文法力を高める工夫

英語文法は机上の勉強だけでなく、日常生活の中でも鍛えることができます。特に効果的なのが、日本語で話している内容を「英語ならどう言うかな?」と考える習慣をつけることです。完璧な英文を作る必要はなく、学んだ文法を使って簡単な文を作る練習が大切です。

例えば夕食時に「今日は何を食べたい?」という会話があれば、「英語だと What do you want to eat? かな」と一緒に考えてみます。お子さんが学校で習った文法を使える場面を見つけたら、「これって現在形だよね」「want は一般動詞だね」と確認し合うのも良いでしょう。英語が得意でない保護者の方でも、お子さんと一緒に調べながら会話することで、楽しく学習できます。

また、家の中の物に英語のラベルを貼る方法も効果的です。冷蔵庫に「refrigerator」、机に「desk」といった具合にラベルを貼ることで、自然と英単語に触れる機会が増えます。さらに一歩進んで「This is a desk.」「I use this desk.」のように、文法を使った文を書いたカードを貼ると、品詞や文型の復習にもなります。日常生活と英語を結びつけることで、文法が身近なものに感じられるようになります。

効果的な声かけと学習環境の整え方

お子さんの英語学習をサポートする上で、保護者の声かけは大きな影響力を持ちます。しかし「なんで英語ができないの?」「もっと勉強しなさい」といった否定的な言葉は、逆効果になることが多いものです。お子さんの小さな進歩を認め、励ます言葉をかけることが何よりも大切です。

例えば、テストで60点だった場合、「なんで60点なの?」ではなく「前回より10点上がったね。文法問題が解けるようになってきたんじゃない?」と具体的に良かった点を伝えましょう。間違えた問題についても「次はここを頑張ろう」と前向きな言い方をすることで、お子さんの学習意欲を保つことができます。英語が苦手なお子さんほど、認められる経験が必要です。

学習環境の整備も重要なポイントです。集中して勉強できる静かな場所を確保し、スマートフォンなど気が散る物は別の場所に置くようにします。また、勉強時間は長くなくても構いません。中学生なら1日30分から始めて、集中力が続く範囲で学習することが大切です。リビングの一角を学習スペースにして、保護者の目が届く場所で勉強させるのも良い方法です。お子さんが質問しやすい雰囲気を作ることで、分からない部分をそのままにしない習慣がつきます。

テストで点数を取るための実践テクニック

英語文法の知識があっても、それをテストで点数に結びつけるには、解答テクニックを身につける必要があります。定期テストには出題パターンがあり、それを理解することで効率的に得点できるようになります。この章では、実際のテストで使える具体的なテクニックと、直前の準備方法をご紹介します。これらのテクニックを実践することで、お子さんの成績向上につながります。

文法問題の解き方パターンを身につける

中学校の定期テストでは、文法問題に一定のパターンがあります。このパターンを理解し、解き方のコツを身につけることで、確実に得点を重ねることができます。よく出題される問題形式としては、空所補充問題、並べ替え問題、誤り訂正問題などがあります。

空所補充問題では、まず文全体の意味を把握することが重要です。前後の文脈から、どの時制を使うべきか、どの品詞が入るかを判断します。例えば「I ( ) tennis yesterday.」という問題なら、「yesterday」という過去を示す語があるので、過去形の「played」が答えだと分かります。このように、文中のヒントとなる語を見つける習慣をつけましょう。

並べ替え問題は、まず主語と動詞を見つけることから始めます。英語の基本語順は「主語+動詞」なので、これを軸に文を組み立てていきます。また、熟語や決まった表現を知っていると有利です。「look forward to」「be interested in」などの頻出表現は、セットで覚えておくと並べ替え問題で役立ちます。問題演習を重ねることで、自然と解き方のパターンが身についてきます。

英作文で文法ミスを減らす方法

英作文は配点が高い一方で、文法ミスによる減点が多い問題です。しかし、いくつかのチェックポイントを押さえることで、ミスを大幅に減らすことができます。英作文を書いた後は、必ず見直しの時間を取ることが重要です。

見直しの際は、次のポイントを順番にチェックしていきましょう。

  • 主語と動詞は必ずあるか
  • 動詞の形は主語に合っているか(三単現のsなど)
  • 時制は正しいか
  • 冠詞(a, an, the)は必要な場所についているか
  • スペルミスはないか

これらのチェックポイントをノートに書き出し、英作文を書くたびに確認する習慣をつけましょう。特に三単現のsや過去形の活用は、分かっていても書き忘れることが多いポイントです。

また、難しい表現を使おうとしてミスをするより、確実に書ける簡単な文で正解を積み重ねる方が得点につながります。「I am happy.」「I like dogs.」のようなシンプルな文でも、文法が正確なら満点をもらえます。自分が確実に書ける文型を増やしていくことが、英作文上達の近道です。

長文読解で文法知識を活用する

長文読解問題は単語力が重要だと思われがちですが、実は文法知識も非常に大切です。文の構造を正しく理解することで、分からない単語があっても内容を推測できるようになります。文法力を活かした長文読解のコツを身につけましょう。

長文を読む際は、まず各文の主語と動詞を見つける習慣をつけます。主語と動詞が分かれば、その文の骨組みが理解できます。例えば「The boy who is standing over there is my brother.」という文では、主語は「The boy」、動詞は「is」です。「who is standing over there」は関係代名詞の節で、主語を説明している部分だと分かれば、文の構造が見えてきます。

また、接続詞に注目することも重要です。「but」「however」があれば前後で逆の内容が来ること、「because」「so」があれば原因と結果の関係が示されていることが分かります。これらの文法知識を使って文と文のつながりを理解することで、長文全体の流れがつかみやすくなります。単語が分からなくても、文法構造から意味を推測する力をつけることが、長文読解力アップのカギです。

定期テスト直前の効率的な復習法

定期テスト前の限られた時間を有効に使うには、優先順位をつけた復習が必要です。全てを完璧にしようとするのではなく、得点に直結する部分を集中的に復習することが、短期間での成績アップにつながります。

テスト1週間前からは、まず授業で使ったワークブックやプリントの見直しから始めましょう。学校の先生は、授業で扱った問題に類似した問題を出すことが多いためです。間違えた問題には印をつけ、なぜ間違えたのかを確認します。同じミスを繰り返さないように、間違えやすいポイントをノートにまとめておくと効果的です。

テスト3日前からは、文法事項の総まとめに入ります。教科書の各単元の文法説明ページを読み返し、例文を声に出して読む練習をしましょう。声に出すことで、文法のパターンが体に染み込みます。また、重要表現や不規則動詞の活用など、暗記が必要な部分は、就寝前に確認すると記憶に残りやすくなります。前日は新しいことを詰め込むのではなく、今まで学んだことの最終確認に時間を使い、早めに休んで体調を整えることも大切です。

英語文法が得意になる!おすすめの学習塾の選び方

家庭学習だけでは不安な場合や、さらに確実に成績を上げたい場合は、学習塾の利用を検討するのも良い選択です。しかし塾選びを間違えると、お金と時間を無駄にしてしまうこともあります。この章では、英語文法の指導に強い塾を見極めるポイントと、お子さんに合った塾の選び方をご紹介します。適切な塾を選ぶことで、お子さんの英語力は飛躍的に向上します。

個別指導塾と集団塾のメリット比較

塾には大きく分けて個別指導塾と集団塾の2つのタイプがあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、お子さんの性格や学習状況によって、どちらが適しているかが変わってきます。

塾のタイプメリットデメリット向いている生徒
個別指導塾自分のペースで学べる、分からない部分をすぐ質問できる、苦手分野を集中的に学習できる費用が高い、競争意識が生まれにくい基礎から学び直したい、質問が苦手、自分のペースで進めたい
集団塾費用が比較的安い、競争心が刺激される、仲間と切磋琢磨できる授業についていけない可能性、質問しにくいある程度基礎力がある、競争が好き、仲間と学びたい

この表は、個別指導塾と集団塾の特徴をまとめたものです。お子さんの学習スタイルや現在の英語力に合わせて、最適なタイプを選ぶことが重要です。

英語文法が特に苦手で、基礎から学び直す必要がある場合は、個別指導塾がおすすめです。講師がお子さんの理解度に合わせて説明してくれるため、分からないまま授業が進んでしまう心配がありません。一方、ある程度の基礎力があり、さらに力を伸ばしたい場合は、集団塾で他の生徒と競い合いながら学ぶことで、モチベーションが高まります。

文法指導に強い塾の見極めポイント

数ある学習塾の中から、本当に英語文法の指導に強い塾を見極めるには、いくつかのチェックポイントがあります。まず確認したいのは、その塾の英語指導の実績です。定期テストでの平均点アップ率や、英語の成績が向上した生徒の割合など、具体的な数字を示している塾は信頼できます。

講師の質も重要な判断材料です。英語を教えるだけでなく、英語文法を分かりやすく説明できる講師がいるかどうかを確認しましょう。できれば、英語指導の経験が豊富な講師や、英語教育に関する専門知識を持つ講師がいる塾を選びたいものです。塾のウェブサイトで講師のプロフィールを確認したり、問い合わせ時に質問したりすることをおすすめします。

また、教材や指導方法にも注目しましょう。文法を体系的に学べるカリキュラムが組まれているか、定期テスト対策がしっかりしているかを確認します。単に問題を解かせるだけでなく、なぜその答えになるのかを丁寧に説明してくれる塾を選びましょう。

さらに、お子さんの学習進捗を保護者に報告してくれる仕組みがあるかも大切なポイントです。定期的に面談があったり、学習状況を報告書で共有してくれたりする塾なら、家庭と塾が連携してお子さんをサポートできます。塾任せにせず、保護者も状況を把握できる体制が整っている塾が理想的です。

体験授業で確認すべきチェックリスト

多くの塾では無料の体験授業を実施しています。この体験授業は、塾を選ぶ上で非常に重要な機会です。ただ授業を受けるだけでなく、以下のチェックリストを参考に、お子さんに合った塾かどうかを見極めましょう。

まず授業の雰囲気を確認します。講師が一方的に話すだけでなく、生徒に質問を投げかけたり、理解度を確認したりしているかをチェックしましょう。お子さんが質問しやすい雰囲気があるか、講師が生徒一人ひとりに目を配っているかも重要です。特に英語が苦手なお子さんの場合、萎縮せずに授業を受けられる環境かどうかが大切になります。

次に、文法の説明の分かりやすさを評価します。専門用語ばかり使って説明するのではなく、身近な例や図を使って説明してくれるか、お子さんが「なるほど」と納得できる説明をしてくれるかを見てください。体験授業後にお子さんに「分かりやすかった?」と聞いてみて、お子さん自身が理解できたと感じられることが何より重要です。

最後に、授業後のフォロー体制を確認しましょう。質問があったときに対応してもらえるか、宿題の量は適切か、定期テスト前の特別対策はあるかなどを、体験授業の際に担当者に尋ねてみてください。また、月謝や教材費などの費用面も明確に確認し、予算内で無理なく通える塾を選ぶことが、長続きの秘訣です。複数の塾で体験授業を受けて比較することで、より良い選択ができます。