英単語の覚え方|中学生が定期テストで点数を上げるための実践ガイド

Last Updated on 2026年8月5日 by つながる塾人

「子どもが英語の単語テストでいつも点が取れない」「暗記させても、すぐに忘れてしまう」そんな悩みを抱えていませんか?

英語の成績が上がらない原因の多くは、英単語の覚え方が自分に合っていないことにあります。正しい方法を知り、少し工夫するだけで、定期テストの点数はぐんと変わります。

この記事では、中学生が実際に取り組める英単語の覚え方を、経験豊富な教育の現場の視点からわかりやすくまとめました。お子さんと一緒に読んで、今日から実践してみてください。

そもそも英単語が覚えられない本当の理由

多くのお子さんが「何度書いても覚えられない」「テスト前に覚えたのにすぐ忘れる」と感じています。実は、覚えられないのはやる気や能力の問題ではなく、方法の問題であることがほとんどです。まずは原因を正確に把握することが大切です。

記憶の仕組みを知っていますか?

人間の脳は、一度学んだことを短時間で忘れていく性質があります。これは心理学者エビングハウスが提唱した「忘却曲線」として知られており、学習後24時間で約70%を忘れると言われています。

つまり、前日の夜に必死に覚えた単語も、翌朝には半分以上忘れている状態になりやすいのです。これは中学生に限らず、大人も同じ。脳の仕組みを知ることで「覚えられない自分はダメだ」という誤解を手放せます。

大切なのは、一度ではなく、時間をおいて何度も復習すること(分散学習)です。1回あたりの学習時間が短くても、回数を増やすほど記憶は定着しやすくなります。

「ただ書くだけ」の勉強が効果を出せない理由

多くの中学生が「単語を10回ずつノートに書く」という方法を試みます。しかし、この方法は意味を理解しないまま手だけを動かす「作業」になりがちで、記憶への定着率が低くなります。

脳は「意味のある情報」「感情と結びついた情報」「繰り返し触れた情報」を優先的に記憶します。ただ文字を写すだけでは、これらの条件をどれも満たせないのです。

たとえば「apple=りんご」を10回書くよりも、「りんごといえば赤い・甘い・給食でよく出た」というエピソードと結びつけて1回覚えるほうが、記憶に残りやすいことが多いです。

テスト直前の詰め込みが逆効果になるパターン

定期テスト2〜3日前から急いで単語を覚えようとすると、短期記憶には入るものの、テスト後には全て忘れてしまうことがほとんどです。これは「クランミング(詰め込み学習)」と呼ばれ、長期的な学力には貢献しません。

特に英語の場合、単語力はリーディング・リスニング・ライティングすべての基礎になります。テストのためだけの暗記を繰り返すと、中2・中3になったときに一気に英語が難しく感じるようになります。

今からでも遅くありません。毎日少しずつ、計画的に覚える習慣を作ることが、長期的な英語力アップにつながります。

中学英語の単語数はどれくらいある?

文部科学省の新学習指導要領では、中学校3年間で学ぶ英単語数が1,600〜1,800語程度に増えました(以前の約1,200語から大幅増)。これは高校入試にも直結する量です。

毎日コツコツ覚えなければ間に合わない量であることが、数字からもわかります。「まだ中1だから大丈夫」ではなく、今から仕組みを整えることが、受験期に慌てないための最善策です。

中学生に本当に効果がある英単語の覚え方

正しい方法で取り組めば、英単語は必ず覚えられます。ここでは、教育現場で実績のある科学的根拠のある覚え方を5つ紹介します。お子さんの特性や好みに合わせて選んでみてください。

反復学習法|短時間を何度も繰り返す

反復学習(スペーシング学習)とは、同じ単語に対して時間をおいて何度も接触する方法です。具体的には以下のようなスケジュールが効果的です。

  • 1日目:新しい単語10語を覚える
  • 2日目:前日の10語を復習 + 新しい10語を覚える
  • 3日目:2日前の10語を復習 + 前日の10語を復習 + 新しい10語
  • 1週間後:同じ単語をまた確認する

このように「少しずつ、何度も」繰り返すことで、脳の長期記憶に入りやすくなります。1日10語から始めれば無理なく継続でき、1ヶ月で約300語をカバーできます。

市販の単語帳で活用しやすいのは、学校の教科書に準拠した「教科書ワード」シリーズや「中学英単語1800(Z会)」などです。

関連づけ記憶法|イメージや語源と結びつける

単語を丸暗記するのではなく、何かと結びつけて覚える方法が「関連づけ記憶法」です。たとえば:

  • 語源で覚える:「telephone(電話)」の「tele」は「遠くの」、「phone」は「声・音」→ 遠くの声を伝えるもの
  • 絵やイメージで覚える:「cloud=雲」→ クラウドサービスのロゴを思い浮かべる
  • 日本語の語感で覚える:「sorry(ごめんなさい)」→ 「そーりー(総理)、謝れ!」

こうした「引っかかり」を作ることで、記憶がより長く保たれます。特にユーモアや驚きを含むイメージは脳に残りやすいため、子どもと一緒に面白い連想を考えてみるのもおすすめです。

英単語の語呂合わせで楽しく覚える!小学生から受験生まで使える暗記術まとめ

音読+書き取りセット法|耳と手で覚える

英単語は「見る」だけでなく、「声に出す(音読)」と「書く」を同時に行うと、複数の感覚を使うため記憶に定着しやすくなります。

手順は次の通りです。

  1. 単語を見ながら意味を確認する
  2. 発音をしながら3回音読する
  3. 単語を隠して、声に出しながら1回書く
  4. 合っているか確認する

この「見る→聞く→書く」の流れは、視覚・聴覚・運動感覚の3つを同時に使うため、どれか一つの感覚だけで覚えるより圧倒的に効率的です。忙しくても1単語にかける時間は1〜2分で十分です。

単語カード活用法|スキマ時間を味方にする

単語カード(フラッシュカード)は昔からある方法ですが、使い方を工夫すると驚くほど効果があります

おすすめの使い方は次の通りです。

  • 表面に英語、裏面に日本語と例文を書く
  • 通学電車・バスの中で1日5分だけ確認する
  • 「知ってる」カードと「知らない」カードに分ける
  • 「知らない」カードを毎日集中的に見直す

最近ではスマートフォンのフラッシュカードアプリ「Anki」や「Quizlet」も人気です。これらのアプリは科学的な忘却曲線に基づいて復習タイミングを自動管理してくれるため、効率よく単語を定着させられます。

中学の定期テストで出る英単語の傾向と対策

定期テストで点数を取るには、出題傾向を把握することが重要です。教科書の単元ごとに出る単語の種類は異なり、効率よく対策するための順序があります。ここでは学年別・単元別の傾向と、テスト直前に使える対策を紹介します。

中学1〜3年生の英単語出題範囲の特徴

学年主な学習単元よく出る単語の例
中学1年生be動詞・一般動詞・疑問文・複数形have, play, study, music, sport, friend
中学2年生過去形・比較・不定詞・動名詞enjoy, visit, beautiful, interesting, want to
中学3年生現在完了・受動態・関係代名詞already, just, have been, known, which, that

このように、学年が上がるにつれて単語の抽象度や難度が上がっていきます。中1のうちに基礎的な動詞・名詞をしっかり定着させておくと、中2・中3でも苦労しにくくなります。

教科書ごとに異なる出題傾向

中学校では主に「New Horizon(東京書籍)」「Sunshine(開隆堂)」「Here We Go!(光村図書)」などの英語教科書が使われています。

定期テストは基本的に各学校が使う教科書の内容から出題されるため、教科書の各Unitに登場する単語を優先的に覚えることが最も効率的です。

教科書に準拠した市販の問題集(例:「教科書ぴったりトレーニング(文理)」「中学教科書ワーク(文理)」)は、単語の確認問題も豊富に含まれているため、テスト対策に非常に役立ちます。

定期テスト2週間前からの具体的なスケジュール

テスト前の2週間を使って、次のようなスケジュールで進めると効果的です。

  • 2週間前:テスト範囲の単語リストを全部書き出し、知らない単語をチェック
  • 10〜7日前:知らない単語を毎日10語ずつ、反復学習で覚える
  • 6〜4日前:覚えた単語を例文の中で確認。単語帳の問題を解く
  • 3〜1日前:テスト形式(日本語→英語、英語→日本語)の確認テストを自分でやる

このスケジュールで進めると「テスト当日だけ知っている」ではなく「テスト後も覚えている」状態になりやすいです。特に2週間前の「わからない単語の洗い出し」が、計画的な学習の出発点になります。

テストで点を取るための「書けるかどうか」の確認法

定期テストでは「英語を見て日本語に訳す」だけでなく、「日本語を見て英語で書く」問題も多く出題されます。スペルを正確に書けるかどうかが、合否を分ける場面も少なくありません。

効果的な確認法は「隠して書く」練習です。単語帳や教科書の英語部分を紙で隠し、日本語だけを見て英語を書いてみる。このトレーニングを繰り返すだけで、書き取り問題の正答率が格段に上がります。

お子さんのタイプ別|向いている英単語の勉強法

子どもによって得意な学習スタイルは違います。「友達がやっている方法を試したけど合わなかった」という経験はありませんか?ここではお子さんのタイプ別に向いている英単語の勉強法を紹介します。特性に合った方法を選ぶことで、同じ時間でも習得スピードが大きく変わります。

視覚タイプ|見て覚えるのが得意な子

色やビジュアルに敏感で、図解やイラストを見ると理解しやすいタイプです。このタイプには次の方法が合っています。

  • 単語をカラーペンで色分けして書く(名詞・動詞・形容詞で色を変えるなど)
  • マインドマップで単語のグループを視覚化する
  • 単語の意味をイラストで描いてノートに貼る
  • YouTubeの英語学習動画(例:「えいごであそぼ」や英語教育系チャンネル)を活用する

視覚タイプの子は、ノートをきれいにまとめることに時間をかけすぎる傾向があります。きれいさよりも「覚えたかどうか」を優先するよう意識するとさらに効果が上がります。

聴覚タイプ|聞いて覚えるのが得意な子

音やリズムに敏感で、耳から情報を取り込むのが得意なタイプです。このタイプには次の方法が合っています。

  • CDや音声アプリで単語の発音を繰り返し聞く
  • 自分でスマートフォンに単語を録音して聞き返す
  • 英語の歌やチャンツ(リズムに乗せた英語の練習)を使う
  • 英語の音声教材(例:「NHKラジオ基礎英語」)を日常的に聞く

聴覚タイプの子は、うるさい環境でも集中できることが多いですが、逆に静かすぎると集中できないこともあります。適度なBGMがある環境での学習を試してみてください。

体感タイプ|動きながら覚えるのが得意な子

じっと座って覚えるより、体を動かしながら学ぶほうが頭に入りやすいタイプです。このタイプには次の方法が合っています。

  • 歩きながら単語カードを見る
  • 声に出しながら手を動かして(書きながら)覚える
  • 単語を言いながらジャンプやスクワットをする(体のリズムと結びつける)
  • 家族と単語クイズをして、ゲーム感覚で覚える

体感タイプの子は長時間の机上学習が苦手なことが多いです。1回の学習時間を15〜20分に区切り、その間は集中して取り組む「ポモドーロ・テクニック」と組み合わせると効果的です。

読書タイプ|読んで理解するのが得意な子

本や文章が好きで、文脈の中で意味をつかむのが得意なタイプです。単語単体で覚えるより、文章の中に出てくる単語を覚えるほうが向いています。

  • 教科書の本文を読みながら、知らない単語をチェックする
  • 英語の絵本や児童書(例:「Oxford Reading Tree」シリーズ)を読む
  • 英語日記を日本語混じりでよいので書いてみる
  • NHKの「基礎英語」のテキストを読み込む

読書タイプの子は「わからない単語があっても文章全体の意味をつかもうとする力」が自然に育ちます。この力は長文読解問題に非常に役立つため、ぜひ大切にしてほしい特性です。

英単語の定着を助ける親のサポート方法

子どもの英語学習を側でサポートしたいけれど、どう関わればいいかわからない親御さんも多いはずです。実は、親の関わり方が子どもの学習習慣に大きな影響を与えます。ここでは、英語が得意でなくても今日からできるサポート方法を紹介します。

毎日の「確認タイム」を5分だけ作る

夕食後や就寝前の5分間を「英単語確認タイム」として習慣化するだけで、子どもの学習効率は大きく変わります。親が単語カードを出して「これは?」と聞くだけでOK。英語の知識は不要です。

大切なのは「続けること」と「正解してもしなくても穏やかに反応すること」です。間違えたときに叱ると、英語そのものが嫌いになってしまう原因になりかねません。「惜しかった!もう一回」くらいの明るい反応がちょうどよいです。

「英語を使う機会」を日常に作る

日常生活に英語を少しだけ取り入れることで、単語が生きた形で定着します。たとえば:

  • 食卓で食べ物の名前を英語で言ってみる(apple, rice, soup など)
  • テレビを英語字幕で見る時間を週1回作る
  • 子どもが覚えた単語をわざと間違えて言い、子どもに直してもらう

「親が間違えて、子どもが教える」という状況は、子どもの自信と記憶定着に非常に効果的です。教えることで自分の理解が深まる「ラーニング・ピラミッド」の効果を活用した方法です。

学習記録を一緒につける

カレンダーや手帳に「今日覚えた単語数」を記録する習慣は、子どものモチベーション維持に大きく役立ちます。連続何日できたかを「見える化」するだけで、続けたくなる気持ちが育ちます

100円均一で売っているカレンダーにシールを貼るだけでも立派な学習記録になります。「30日達成したらどこかに出かけよう」など、小さなご褒美を設定するのも効果的です。

塾の活用を検討するタイミング

自宅での学習だけではなかなか成果が出ない場合、塾を活用することも有効な選択肢です。特に次のような場合は、早めに塾の利用を検討することをおすすめします。

  • 定期テストの英語の点数が60点以下が続いている
  • 子どもが英語の勉強を嫌がって自宅学習が進まない
  • どの単元でつまずいているかが、親にはわからない
  • 中3の受験期が迫っているが、単語力が中1・中2レベルのまま

こうした状況は「今すぐ専門家の手が必要」なサインです。次のセクションでは、英語の成績を上げるのに適した塾の選び方を紹介します。

英単語が苦手な中学生におすすめの塾の選び方

塾を選ぶとき、「有名だから」「近くにあるから」という理由だけで決めてしまうのは危険です。英単語に苦手意識がある子には、その子の弱点を見極めて個別に対応できる塾が向いています。ここでは塾選びの重要なポイントを整理します。

集団塾と個別塾、どちらが向いている?

塾の種類メリットこんな子におすすめ
集団塾授業のペースが決まっており、カリキュラムが体系的。競争意識が生まれやすい基礎力がある程度あり、授業についていける子
個別指導塾生徒一人ひとりのペースで進める。わからない箇所を徹底的に指導できる英語に苦手意識がある子、自分のペースで学びたい子
オンライン塾自宅で受講可能。時間の融通が利く部活が忙しい子、通塾が難しい地域の子

英単語が定着していない段階では、個別指導塾のほうが向いていることが多いです。一人ひとりの「どこでつまずいているか」を把握した上で、適切な量の単語を適切な順番で教えてもらえるからです。

塾選びでチェックすべき5つのポイント

  • 英語に特化した指導経験があるか(英語専門の講師がいるか確認)
  • 定期テスト対策に力を入れているか(学校のテスト範囲に合わせた授業ができるか)
  • 単語の確認テストを定期的に実施しているか(学習の進捗が見えるか)
  • 保護者への報告・面談があるか(子どもの状況を親が把握できるか)
  • 無料体験授業があるか(入塾前に子どもが雰囲気に合うか試せるか)

体験授業は必ず受けることをおすすめします。子ども本人が「ここなら通えそう」と思えるかどうかが、継続の最大の鍵になります。

英語の成績アップに実績がある全国的な個別指導塾

全国に展開している個別指導塾の中で、英語の成績アップに定評があるところをいくつか紹介します。

  • 明光義塾:全国に約2,100教室。定期テスト対策を重視した指導で地域密着型。単語テストの習慣化指導にも対応
  • スタディサプリ(個別コーチプラン):オンライン学習と個別コーチを組み合わせ。映像授業で単語の反復学習がしやすい環境
  • 森塾:「学校の授業より少し先を進む」指導方針。定期テストの成績アップ保証制度あり
  • 東京個別指導学院:一人ひとりの学習スタイルに合わせたオーダーメイドプラン。英語の基礎固めから対応可能

いずれも無料体験が可能なため、複数の塾を比べてから決めることをおすすめします。特に「定期テストで点が取れない」という悩みをはっきり伝えると、具体的な指導方針を教えてもらいやすくなります。

塾に行く前に家でできること

塾を探しながらも、今すぐ家でできることがあります。教科書の単語リストを印刷し、毎朝5分だけ声に出して読む習慣をつけることです。

これだけでも、1ヶ月後には「なんとなく知っている単語」が増えてきます。塾での学習効果も、基礎が少しでもあるほうが高まります。小さな一歩を今日から始めてみてください。

まとめ|英単語の覚え方を変えると、定期テストは変わる

ここまで読んでいただいた内容を、最後に整理しておきます。

  • 英単語が覚えられない原因は、やる気ではなく「方法」にあることが多い
  • 記憶を定着させるには反復学習(分散学習)が効果的
  • お子さんのタイプ(視覚・聴覚・体感・読書)に合った方法を選ぶと習得がスムーズになる
  • 定期テスト対策は2週間前から計画的に進めることが重要
  • 自宅学習に限界を感じたら、個別指導塾の活用も検討する

英語の成績は、正しい方法と小さな習慣の積み重ねで必ず変わります。「まだ間に合わない」ということはありません。今のお子さんの状況に合った方法を一つ選び、まず1週間続けることから始めてみてください。その積み重ねが、次の定期テストの点数に確実に反映されていきます。