内申点の稼ぎ方|定期テストが苦手な中学生でも今から上げられる方法

Last Updated on 2026年8月5日 by つながる塾人

「うちの子、テストの点が悪いのに内申点は上がるの?」と不安に感じていませんか。 実は、内申点はテストの点数だけで決まるものではありません。授業態度・提出物・実技の評価など、日ごろの積み重ねがそのまま内申点に反映される仕組みになっています。

この記事では、テストが苦手な中学生でも今日から実践できる内申点の稼ぎ方を、経験豊富な教育アドバイザーの視点からわかりやすくお伝えします。高校受験に向けて、一緒にできるところから動き出しましょう。

内申点とは何か、高校受験との関係を知ろう

「内申点」という言葉は知っていても、実際に何を指すのかよく理解していない保護者の方は少なくありません。まずは基本的な仕組みを押さえることで、対策の方向性がぐっと見えやすくなります。

内申点の基本的な計算のしくみ

内申点とは、中学校での成績を数値化したもので、通知表の「5段階評価」がそのまま使われます。評価対象は9教科(国語・数学・英語・理科・社会・音楽・美術・技術家庭・保健体育)です。

計算式は都道府県や学校によって異なりますが、たとえば東京都では9教科×5段階=最大45点が基本の内申点となります。神奈川県では3年生の成績を2倍にして計算するなど、地域によってルールが違います。お子さんが受験する都道府県の計算方法を確認しておくことが大切です。

通知表の成績は1学期・2学期・3学期(または前期・後期)ごとにつきますが、高校受験に使われるのは主に中学3年生の成績です。ただし学校や受験先によっては2年生・3年生の成績を合算する場合もあるので、早めに確認しておきましょう。

内申点は何で決まるのか

内申点(通知表の評価)は、大きく3つの要素で構成されています。

  • 定期テストの点数(知識・技能)
  • 授業中の態度・発言・グループ活動(主体的に学習に取り組む態度)
  • 提出物・レポート・実技の成果(思考・判断・表現)

近年の学習指導要領の改訂により、「主体的に学習に取り組む態度」の評価比重が上がっています。つまりテストが苦手でも、授業への積極的な関わりや提出物の丁寧さで内申点を上げることは十分可能です。テストの点数だけが全てではないという事実は、多くの中学生とその保護者にとって大きな希望になるはずです。

高校受験における内申点の影響度

公立高校の入試では、内申点と当日の入試点数(学力検査)を合算して合否が決まるケースがほとんどです。たとえば東京都立高校の一般入試では、内申点:学力検査=3:7の割合で評価されます。神奈川県立高校では学校によって比率が異なり、内申点の割合が高い学校もあります。

内申点が高いと、入試当日に少し点数が足りなくてもカバーできる「保険」になります。逆に内申点が低いと、当日に非常に高い点を取る必要があり、プレッシャーが大きくなります。内申点は高校受験の「土台」と考え、早めに対策することが合格への近道です。

テストの点が悪くても内申点を上げる3つの柱

テストの点数が上がらないと悩む中学生でも、内申点を上げることは決して難しくありません。重要なのは「テスト以外の評価ポイント」をしっかり押さえることです。

授業態度で差をつける

先生は毎時間の授業の中で、生徒の学習に対する姿勢を観察して評価しています。具体的には、次のような行動が好印象につながります。

  • 先生の話を目を見て聞く
  • 挙手・発言を積極的に行う
  • グループ学習で意見を出し、周囲と協力する
  • ノートをきちんととり、板書以外のポイントも記録する

「正しい答えを言わなければ」と萎縮する必要はありません。間違えても積極的に手を挙げる姿勢が評価されるのが現代の内申評価です。「この問題はどう考えたら良いですか?」と先生に質問するだけでも、主体性の評価につながります。まずは「一日一回手を挙げる」という小さな目標から始めてみましょう。

提出物を完璧に出す習慣をつける

提出物の提出率と質は、内申点に直結します。 宿題・ワーク・読書感想文・理科のレポートなど、すべての提出物を期限内に出すことが最低条件です。さらに次の点を意識すると評価が上がります。

  • 丁寧な字で書く(読みやすさが評価につながる)
  • 模範解答を写すだけでなく、自分の言葉で補足する
  • 間違いは赤で直し、解説を加える
  • 表紙や見出しを整え、読みやすいレポートにする

提出物を出し忘れると「主体的に取り組む態度」の評価が下がり、テストの点が良くても総合評価が落ちるケースがあります。カレンダーやスマートフォンのリマインダーを使って提出期限を管理する習慣をつけると、ミスが大幅に減ります。提出物の徹底は、努力次第で今すぐ改善できる項目です。

実技教科の評価を逃さない

音楽・美術・体育・技術家庭といった実技教科は、苦手意識を持つ生徒が多い一方で、実は内申点を上げやすい教科でもあります。実技では「上手か下手か」よりも「一生懸命取り組んでいるか」が重視されるからです。

たとえば音楽の歌唱テストでは、音程が多少外れていても声量を出して表情豊かに歌うことで評価が上がります。体育では技術力だけでなく準備や片付けへの積極的な参加、仲間へのサポート行動も評価対象です。美術の制作では、完成度よりも制作の記録(スケッチや振り返りシート)を丁寧に書くことが高評価につながります。実技教科を「どうせ苦手だから」と諦めず、態度と提出物で点を稼ぐ意識を持つことが重要です。

定期テストで点を上げる効率的な勉強法

内申点を上げるうえで、定期テストの点数を伸ばすことは欠かせません。ただし、やみくもに勉強しても効果は出ません。限られた時間でしっかり点を取るための戦略を押さえましょう。

定期テストの出題傾向を把握する

定期テストは多くの場合、授業で扱った内容・教科書・提出したワークから出題されます。つまり、授業をしっかり聞いてノートをとり、ワークをきちんとこなすことが最大の対策になります。

テスト前には先生が「ここは重要です」と言った箇所や、授業でくり返し登場した内容を優先的に復習しましょう。過去のテスト(定期テストの過去問)がある場合は、出題パターンを確認することも有効です。数学では計算問題の出題数が多い場合が多く、英語では教科書本文の読解や単語の書き取りが定番です。教科ごとの出題傾向を事前に把握するだけで、勉強の効率が大きく変わります。

2週間前からのテスト計画を立てる

定期テストの2週間前から計画を立てて動き出すことが、点数アップの鉄則です。「テスト3日前から頑張る」では時間が足りず、焦りから内容が定着しません。

計画の立て方はシンプルで構いません。まず全教科のテスト範囲を書き出し、残り日数でやるべきことを割り振ります。「数学:1日3ページ」「英語:単語20個ずつ」など具体的な数字で目標を設定すると実行しやすくなります。計画通りに進まない日があっても自分を責めず、翌日に少し多めにこなせばOKです。計画の見直しも大切な学習スキルの一つです。

苦手教科を後回しにしない優先順位のつけ方

テスト勉強でありがちな失敗が、得意な教科ばかり勉強して苦手教科を後回しにすることです。得意教科は4から5点伸びても大きな差はつきませんが、苦手教科は20点以上改善する余地があることも少なくありません。

まず各教科の現状の点数を確認し、平均点に届いていない教科を重点的に対策する方針で計画を組みましょう。苦手な単元(例:数学の「連立方程式」「二次関数」、英語の「関係代名詞」など)に絞って反復練習すると、短期間で点数が伸びやすくなります。基礎問題を確実に取ることを目標にし、応用問題は余裕があれば取り組む、という優先順位が内申点アップへの近道です。

塾選びのポイント|定期テスト対策に強い塾とは

「子どもだけでは限界かもしれない」と感じたとき、塾を検討する保護者の方は多いと思います。でも、塾ならどこでもいいわけではありません。内申点と定期テストの点数を上げるために、塾に何を求めるかを明確にすることが大切です。

定期テスト対策に特化した塾の選び方

塾には大きく分けて「集団指導塾」と「個別指導塾」があります。定期テストの点数アップを優先したい場合は、個別指導塾が特におすすめです。お子さん一人ひとりの苦手に合わせた指導が受けられるからです。

塾の種類特徴向いているお子さん
集団指導塾同じ学力レベルの生徒と一緒に学ぶ。競い合う環境がモチベーションになる自分から質問できる・ある程度基礎がある
個別指導塾講師1〜3人に生徒1人の少人数制。苦手に集中して対応できる基礎から学び直したい・テスト対策を重点的にしたい
オンライン塾自宅から受講可能。映像授業と質問対応を組み合わせた形式が多い通塾時間が取れない・自分のペースで進めたい

塾を選ぶ際は「定期テスト前の特別講習があるか」「学校の教科書に沿った指導をしているか」も確認しましょう。学校の授業と連動した対策をしてくれる塾が、内申点アップには最も効果的です。

おすすめの塾・学習サービス紹介

定期テスト対策と内申点アップに評判の塾・サービスをいくつか紹介します。お子さんの状況に合わせて選んでみてください。

  • 明光義塾:全国に約2,000教室を展開する個別指導塾の大手。学校の教科書に沿った定期テスト対策が充実しており、一人ひとりのペースで進められる
  • 東進中学NET:映像授業とAI学習を組み合わせた学習サービス。英語・数学の基礎固めに強く、定期テストの点数アップ実績が多い
  • スタディサプリ(月額2,178円〜):関関同立・早慶の人気講師による映像授業が見放題。学校の予習・復習に最適で、テスト前の単元別復習に使いやすい
  • 進研ゼミ中学講座(チャレンジ):通信教育の老舗。学校のテスト範囲に合わせた教材が届き、提出物的な役割も兼ねる。継続しやすい設計が魅力

塾選びで失敗しないためには、無料体験授業を必ず利用することをおすすめします。お子さんが「この先生とは合う」と感じられるかどうかが、継続のカギになります。料金やカリキュラムだけでなく、先生との相性と通いやすさも判断材料に加えましょう。

塾に通うだけでは成果が出ない理由

塾に通い始めたからといって、すぐに成績が上がるわけではありません。塾での学びを家庭学習に活かす「連携」がなければ、月謝を払い続けても成果が出にくいのが現実です。

塾で習ったことを家に帰ったらすぐに復習する、塾の宿題は必ず期日までにやる、わからなかった問題は次回の授業で必ず質問する、という三つのサイクルを日常に組み込むことが成績アップの条件です。塾は「きっかけ」と「方向性」を与えてくれる場所。実際に成績を上げるのはお子さん自身の毎日の積み重ねです。

教科別・内申点を上げるための具体的な学習法

内申点を効率よく上げるには、教科ごとの特性に合った勉強法を取り入れることが重要です。一律に「とにかく勉強する」ではなく、教科別の攻略ポイントを押さえましょう。

英語・国語の内申点を上げる方法

英語は単語・文法・教科書本文の3本柱を固めることが基本です。定期テストでは教科書の本文がそのまま出題されることが多いので、教科書の英文を音読して意味と構造を理解することが得点アップの近道です。単語は毎日10〜20個ずつ確認し、書けるかどうかまで確認しましょう。

国語は「読む力」と「書く力」の両方が問われます。定期テストでは教科書の文学・説明文の読解と文法問題が中心です。授業中のノートを読み返して、先生が解説した内容を復習することが一番の対策になります。記述問題では「〜なので、〜だと思う」という理由と根拠を明記する形式を意識すると得点しやすくなります。

数学・理科の内申点を上げる方法

数学は計算の正確さと解き方の手順が評価の核心です。「一次関数」「連立方程式」「図形の証明」など単元ごとに完成度を上げていくことが重要で、一つの単元が理解できていないと次の単元も理解できない「積み上げ型」の教科です。苦手な単元は教科書の例題に戻り、解き方を手を動かして覚え直すことから始めましょう。

理科は「物理・化学・生物・地学」の4分野から出題されます。実験のレポートを丁寧に仕上げることが内申点アップに直結します。実験の目的・方法・結果・考察を漏れなく書き、グラフや表を正確に描くことで「思考・判断・表現」の評価が上がります。覚えるべき用語や公式は、単語カードや語呂合わせで定着させるのが効果的です。

社会の内申点を上げる方法

社会は暗記が得点の土台になりますが、単に用語を丸暗記するだけでは定期テストで高得点は取りにくくなっています。近年は「なぜそうなったか」という因果関係や、資料・グラフを読み解く問題が増えています。

「流れと因果関係を理解しながら用語を覚える」ことが社会で高得点を取るコツです。たとえば歴史では「○○という事件が起きた→その結果□□という制度が生まれた」という流れを意識しながら覚えると記憶に定着しやすくなります。地理ではグラフや地図を使った問題演習を繰り返し行うことで、資料読み取り問題に強くなります。教科書の太字用語を全て書けるようにすることが最初のゴールです。

親が子どもの内申点アップを上手にサポートする方法

子どもの内申点を上げるためには、親のサポートも大きな力になります。ただし、やり方を間違えると逆効果になることも。子どもが自分から動けるような環境づくりを意識しましょう。

家庭学習の習慣をつくる環境づくり

内申点アップに最も効果的なのは、毎日コツコツと学習する習慣です。一夜漬けや直前の集中学習では定着しにくく、通知表に反映される「日常的な取り組み」を評価する内申では特に効果が薄れます。

家庭でできるサポートとして最も重要なのは「勉強できる環境を整えること」です。テレビやゲームがすぐに目に入る場所ではなく、静かに集中できるスペースを確保しましょう。「○時〜○時は勉強の時間」というルールを家族全員で決め、その時間帯は家全体が静かに過ごす雰囲気をつくることが理想的です。

子どもへの声かけで気をつけること

「なんでこんな点しか取れないの」「もっと頑張りなさい」という言葉は、子どものやる気を下げる最大の要因です。成績が悪いときこそ、責めるのではなく「何が難しかった?」と原因を一緒に考える姿勢が大切です。

成績が少しでも上がったときは具体的に褒めることを意識しましょう。「英語が前より上がったね」「提出物ちゃんと出せてるじゃない」など、小さな成長を認める言葉が子どもの自己効力感を育てます。自己効力感が高まると「やれば自分にもできる」という感覚が生まれ、自発的に勉強に向かう姿勢につながります。

学校の先生との連携も効果的

意外と活用されていないのが、担任の先生や教科の先生への相談です。「うちの子が内申点を上げたいと思っているのですが、何か気をつけることがありますか?」と連絡帳や面談で質問するだけで、先生が評価のポイントを教えてくれることがあります。

また、子ども自身が先生に質問に行く習慣をつけることも効果的です。授業後に「今日わからなかったところを聞きに行く」という行動は、「主体的に学ぼうとしている」という評価に直結します。先生は生徒の努力を見ています。積極的に関わることで印象も良くなり、内申評価にも自然とプラスの影響が出やすくなります。

内申点アップのためのよくある疑問に答えます

内申点についての疑問は多く、正確な情報が伝わっていないこともよくあります。よくある質問をQ&A形式でまとめました。

中3の内申点はいつまでの成績が使われるの?

多くの都道府県では、中学3年生の1学期・2学期(または前期・後期)の成績が高校受験に使われます。 3学期の成績は受験後にしかわからないため、通常は使用されません。

つまり、中3の秋(11〜12月ごろ)までに実施される定期テストや授業での評価が内申点に反映されます。志望校を決める時期と重なるため、中3の1学期・2学期は特に力を入れる必要がある時期です。もし中1・中2の成績も加算される都道府県の場合は、今からでも遅くないので積み重ねを意識しましょう。

欠席が多いと内申点に影響するの?

欠席が多い場合、授業態度や授業への参加度が評価されにくくなるため、内申点に影響が出ることがあります。ただし、体調不良や家庭の事情など正当な理由がある場合は、学校の先生に相談することが大切です。

欠席分の授業内容は、友達のノートを借りたり先生に補講をお願いしたりしてできる限り穴を埋める努力をすることが大切です。提出物は欠席中でも期限内に提出できるよう、保護者が学校と連絡を取り合うことも内申点を守るためには重要です。

通知表の評価に納得できない場合はどうすれば?

評価に疑問を感じた場合は、まず担任の先生や教科の先生に丁寧に確認するのが正しいステップです。「どういった点が評価に影響したか教えていただけますか?」と具体的に聞くことで、次の改善点が見えてきます。

感情的に「おかしい」と主張するのではなく、「どうすれば評価が上がりますか?」という前向きな姿勢で相談することが重要です。先生に誠実な姿勢で向き合うことで、信頼関係が生まれ、次の評価にも良い影響をもたらすことがあります。学校との対話は、子どもの内申点を守るための有効な手段の一つです。

まとめ|内申点は今日からの積み重ねで必ず上がる

この記事では、テストの点が悪くても内申点を上げるための具体的な方法をお伝えしてきました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。

  • 内申点はテストだけでなく、授業態度・提出物・実技の3つで決まる
  • 提出物を丁寧に期限内に出すことは、今日からすぐに実行できる最も確実な内申点アップ策
  • 定期テストは2週間前から計画を立てて、苦手教科を優先して取り組む
  • 塾は個別指導塾が定期テスト対策に向いており、無料体験を利用して先生との相性を確認する
  • 親のサポートは「環境づくり」と「前向きな声かけ」が最も効果的
  • 中3の1学期・2学期が勝負。今すぐ始めることが合格への近道

内申点は一夜にして上がるものではありませんが、正しい方向で毎日少しずつ積み重ねることで必ず変わります。 お子さんのペースに合わせて、できることから一つずつ始めてみてください。