Last Updated on 2026年2月16日 by つながる塾人
古典が苦手な中学生が多い本当の理由
「うちの子、古典だけが極端に点数が低くて…」という声は、中学生を持つ親御さんからよく聞かれます。数学や英語と違い、古典は勉強の仕方がわからないまま定期テストを迎えてしまうケースが非常に多い科目です。
なぜ古典だけ点数が伸びないのか、その根本的な理由を知っておくことが、塾選びの第一歩になります。
現代語との違いが大きすぎる
古典の最大のハードルは、現代の日本語とは文法も語彙もまったく異なる点にあります。「あはれ」「をかし」「いとをかし」など、日常では使わない言葉が当たり前のように登場するため、まるで外国語を読んでいるような感覚を持つ生徒は少なくありません。
特に中学1年生で初めて古典に触れるとき、品詞の概念や係り結びの法則などを突然説明されても、頭の中で整理しきれない子がほとんどです。学校の授業では進度が速く、理解を確認する時間が十分に取れないことも多いです。
また、古文単語は英単語と同じように「暗記」が必要なのに、単語帳が整備されていない学校も多く、何をどこまで覚えればいいのかが不明確なままになりがちです。語彙力の不足が読解力の低下に直結するというサイクルに陥ってしまうのです。
この状態を放置すると、高校入試でも古典が足を引っ張ることになります。早めに対策を始めることが大切です。
暗記と読解のバランスが取れていない
古典の勉強は「暗記だけ」でも「読解だけ」でも点数は上がりません。単語・文法の暗記と、文章を読む訓練を並行して進めることが重要なのですが、独学ではそのバランスを保つのが難しいのです。
特に中学の定期テストでは、教科書に出てきた文章がそのまま出題されることがほとんどです。しかし「枕草子」や「竹取物語」「徒然草」などの作品を、ただ音読しているだけでは意味を理解しないまま暗記してしまい、テストで応用問題が出たときに対応できなくなります。
また、返り点や送り仮名のルール、助動詞の活用など、ルールを理解した上で文章を読む力が求められます。この「ルール理解→文章読解」の流れを体系的に教えてもらえる環境が、古典が苦手な子には必要です。
学校の授業ではフォローしきれない現実
中学校の国語授業は、現代文・詩・作文・古典と幅広い範囲をカバーしなければならず、古典だけに集中した指導を受けられる時間はごくわずかです。授業についていけなかった子が疑問を解消できないまま次の単元に進んでしまうことも珍しくありません。
特に「枕草子」「竹取物語」「平家物語」「奥の細道」「徒然草」などの頻出単元は、学校での授業時間が限られているため、深く理解する前にテストを迎えてしまうことも多いです。
こうした状況では、学校の授業を補完してくれる塾の存在が非常に重要になります。古典に特化した指導ができる塾を選ぶことで、授業で積み残した内容を着実に補うことができます。
古典に強い塾の選び方
「古典に強い塾」と一口に言っても、その中身は様々です。単に国語を教えているだけの塾と、古典の文法や読解を体系立てて教えられる塾とでは、子どもへの効果に大きな差が出ます。塾を選ぶ際にチェックしたいポイントを整理しました。
国語の中で古典を専門的に指導しているか確認する
まず確認したいのは、古典を単独の科目として指導しているかどうかです。国語全般を教える塾でも、現代文中心の指導で古典は付け足し程度という塾は少なくありません。
体験授業や説明会で「古典の文法指導をどのように行っているか」「古典単語の覚え方について指導があるか」を具体的に質問してみましょう。講師が明確に答えられる塾かどうかが一つの判断基準になります。
また、テキストの内容も重要です。市販の教材では「古文単語帳」「古典文法問題集」など古典に特化したものを使っている塾は、古典指導に力を入れている証拠です。どのテキストを使っているかを聞いてみるのも有効です。
定期テスト対策に対応しているか
中学生の場合、まずは学校の定期テストで点数を上げることが最優先の目標になります。そのため、通っている学校の教科書に対応した指導ができる塾を選ぶことが大切です。
定期テスト対策では、教科書の本文を品詞分解しながら正確に理解する指導や、テスト範囲の文章を使った演習が求められます。塾のカリキュラムが学校の進度に合わせて柔軟に対応できるかどうかを確認しましょう。
「テスト前に集中授業がある」「テスト1〜2週間前に補講を実施している」という塾は、定期テスト対策に積極的です。入塾前に確認しておくと安心です。
少人数・個別指導かどうか
古典は一人ひとりのつまずきポイントが異なります。品詞分解でつまずいている子、古文単語の暗記が苦手な子、文脈の読み取りが苦手な子など、弱点の種類はさまざまです。少人数や個別指導で一人ひとりに合った指導を受けられる塾を選ぶと、より効果的です。
集団授業でも少人数(10人以下)のクラスであれば、講師が生徒の理解度を確認しながら進めることができます。個別指導塾であれば、さらに一人ひとりに合ったペースで授業を進めてもらえます。
費用との兼ね合いもありますが、古典が極端に苦手な場合は、個別指導での短期集中補強を検討する価値があります。
講師の質と指導実績を確認する
古典の指導は、講師自身が古典文法を正確に理解していることが前提になります。アルバイト講師が多い大手チェーン塾の場合、古典の専門指導ができる講師がいない場合もあります。
説明会で「古典を担当するのはどのような講師か」「国語の指導歴はどれくらいか」を確認することをおすすめします。国語・古典の指導実績が豊富な専任講師がいる塾を選ぶことが、成績アップへの近道です。
中学生におすすめの古典対策ができる塾
ここでは、古典の指導に力を入れている塾や教育サービスをいくつか紹介します。それぞれの特徴を比較して、お子さんに合った塾を見つけてみてください。
個別指導塾の代表例:明光義塾・学習塾ITTO
明光義塾は全国展開の個別指導塾で、国語・古典の指導にも対応しています。生徒一人ひとりの学校の進度に合わせてカリキュラムを組んでもらえるため、定期テスト直前の集中対策にも使いやすいのが特徴です。
学習塾ITTO(個別指導塾ITTO)も全国展開の個別指導塾で、定期テスト対策に特化したコースがあり、国語・古典の対応も可能です。テスト前に追加授業を受けやすい体制が整っており、テスト直前に弱点を集中的に補強したい場合に向いています。
個別指導塾を利用する際は、古典の担当講師が古文文法をしっかり理解しているかを体験授業で確認することが重要です。どちらの塾も無料体験授業を実施しているため、まずは試してみることをおすすめします。
国語専門塾・古典特化の指導サービス
国語・古典の指導に特化した専門塾も選択肢の一つです。例えば「国語専科教室ことのは」や、地域の国語専門塾では、古典文法を体系的に学べるカリキュラムが用意されていることがあります。
また、オンラインサービスとしてはスタディサプリ(リクルート)が古典の授業を動画で提供しており、「古文入門」から「古典文法」まで段階的に学べます。月額2,178円(税込)と費用を抑えながら質の高い授業を受けられる点が魅力です。
さらに、Z会の中学生向け通信教育でも古典の記述指導が充実しており、答案添削を通じて「自分の解釈のどこが間違っているか」を具体的に教えてもらえます。
塾選びの比較ポイント一覧
| 塾・サービス名 | 指導形式 | 古典対応 | 費用感 | こんな子におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| 明光義塾 | 個別指導 | 対応可 | 月2〜3万円程度 | 学校の進度に合わせたい子 |
| ITTO個別指導学院 | 個別指導 | 対応可 | 月2〜3万円程度 | テスト直前に集中したい子 |
| スタディサプリ | 映像授業 | 充実 | 月2,178円〜 | コスト重視・自分で進めたい子 |
| Z会中学生コース | 通信教育 | 記述添削あり | 月7,000円〜 | 記述力を鍛えたい子 |
※費用はコースや学年によって異なります。各サービスの公式サイトや説明会で最新情報を確認してください。体験授業・無料体験が用意されているサービスは、まず試してみることをおすすめします。
古典の定期テストで点数を上げるための勉強法
塾を選ぶと同時に、家庭での学習習慣も整えることが成績アップへの最短ルートです。古典の定期テストで点数を上げるために、具体的にどんな勉強を進めればよいのかをまとめました。
まず古文単語と文法の基礎を固める
古典の勉強で最初にやるべきことは、基本的な古文単語と文法の暗記です。中学レベルで必要な古文単語は200〜300語程度です。「いとをかし(とても趣深い)」「あはれ(しみじみとした感情)」「なむ(強調の係助詞)」など、頻出語を優先的に覚えましょう。
文法については係り結びの法則・助動詞の意味・主語の省略のルールを最初に理解することが重要です。係り結びとは「ぞ・なむ・や・か」で終わる場合に文末が変わるルールで、テストでも頻出です。
おすすめの教材は「中学 マンガとゴロで100%丸暗記 古文単語」(旺文社)や「くもんの中学古典文法」です。イラストやゴロ合わせを活用して、楽しみながら覚えることができます。
教科書の文章を品詞分解して読む練習をする
定期テストでは教科書に掲載された文章がほぼそのまま出題されます。そのため、テスト範囲の文章を品詞分解しながら現代語訳する練習が非常に有効です。
例えば「竹取物語」の「今は昔、竹取の翁といふものありけり」という文であれば、「今は昔(接続詞)、竹取の翁(名詞)といふ(動詞の連体形)もの(名詞)ありけり(動詞+助動詞の終止形)」と分解して意味を確認する、という練習です。
この練習は最初はとても時間がかかりますが、繰り返すことで読むスピードが上がり、初見の文章でも意味が取れるようになります。塾でこの練習を指導してもらえると、自己流の解釈ミスを防ぎやすくなります。
テスト前2週間からの計画的な対策
古典は直前の詰め込みだけでは対応しきれません。テスト2週間前から計画的に対策を始めることが大切です。以下のようなスケジュールが目安になります。
- テスト2週間前:テスト範囲の古文単語・文法の確認と暗記
- テスト1週間前:教科書の本文を品詞分解し、現代語訳を確認
- テスト3日前:問題集・ワークで問題演習、弱点の確認
- テスト前日:暗記事項の最終確認と音読
計画を立てるだけで実行しにくい場合は、塾の自習室を活用したり、塾の先生に「この日はここまで終わらせる」という目標を宣言しておくと、サボりにくくなります。周囲に宣言することで自分を追い込む方法は、中学生にも効果的です。
古典が苦手な子が実際に変わった勉強のコツ
「古典が全然わからない」から「テストで平均点を超えた」という中学生は、一体どんな取り組みをしていたのでしょうか。具体的な勉強のコツを現場の経験からまとめます。
音読を毎日5分取り入れる
古典の文章は声に出して読む(音読)ことで、リズムや語感が体に染み込んでいきます。「枕草子」の「春はあけぼの」や「平家物語」の「祇園精舎の鐘の声…」など、有名な冒頭文を繰り返し音読するだけで、古典の文体に慣れてくるのです。
毎日5分だけでも、テスト範囲の文章を声に出して読む習慣をつけましょう。音読は意味を確認しながら行うのがポイントです。ただ読むだけでなく、わからない単語が出てきたらその都度意味を調べることで、語彙力が自然と定着します。
この習慣は1〜2週間で効果が出始め、テスト前に「この文章、なんとなく読める」という感覚が生まれてきます。まずは10日間、試してみてください。
古典の作品に興味を持つきっかけを作る
古典が嫌いな子の多くは、「なぜこんな難しいことを勉強するの?」という疑問を持っています。その疑問を解消するためにも、古典作品の背景や面白さを知ることが有効です。
例えば「竹取物語」は日本最古のSFとも言われており、かぐや姫が月に帰る場面は「宇宙人が地球に来た物語」として読むことができます。「徒然草」の兼好法師はSNS的な雑記ブログを書いていたとも言えます。こうした視点で古典を見ると、急に親しみやすくなる子も多いです。
Eテレの「にほんごであそぼ」や、YouTubeの古典解説チャンネル(「古典の森」など)を活用して、まずは古典を「楽しいもの」として認識する機会を作ることも、勉強の入口として大切です。
わからない部分を放置しない環境を作る
古典の学習でもっとも大切なことの一つが、わからない箇所をすぐに解消できる環境を整えることです。古典は前の単元の知識が次の単元に直結することが多く、一か所のつまずきを放置すると、次第に全体が理解できなくなってしまいます。
学校の先生に質問しに行くことが難しい場合や、恥ずかしくて聞けない場合は、塾の先生に遠慮なく質問できる環境を作ることが大切です。個別指導塾では「どこでつまずいているかを一緒に探す」授業スタイルが基本になっており、質問のしやすさは大手集団塾より格段に高いです。
保護者が知っておくべき塾選びの最終確認ポイント
いざ塾を選ぼうとすると、どこも良さそうに見えて迷ってしまうことがあります。最終的に判断するために、保護者として確認しておきたいポイントをまとめます。
無料体験授業は必ず受けさせる
塾に入る前に無料体験授業を活用することは必須です。体験授業でわかることは、パンフレットや説明会だけではわからない「授業の雰囲気」「講師との相性」「子どもが楽しめるかどうか」です。
体験授業後は、子どもに「どうだった?」と率直に感想を聞くことが大切です。子どもが「なんか怖かった」「先生が早口でわからなかった」と言う場合は、その塾との相性があまりよくない可能性があります。子どもが「もう一回行ってみたい」と言う塾を選ぶのが、長続きするための基本です。
料金体系と追加費用を事前に確認する
塾の月謝は表示されている金額だけではなく、教材費・テスト代・夏期講習費・春期講習費などの追加費用が発生することがあります。年間の総費用を事前に把握しておくことで、後から「こんなにかかると思わなかった」という後悔を防ぐことができます。
入塾前の説明会で「年間でどれくらいの費用がかかりますか?」と具体的に聞くことをおすすめします。誠実な塾であれば、追加費用も含めた年間目安を教えてくれます。
通塾の負担を考えた立地選び
どんなに良い塾でも、子どもが通い続けられる立地でなければ意味がありません。特に中学生は部活や学校行事で疲れていることも多く、塾が遠かったり不便な場所にあったりすると、次第に足が遠のいてしまいます。
自宅や学校から徒歩・自転車でアクセスしやすい塾を選ぶか、オンライン対応の塾・通信教育を組み合わせることで、通塾の負担を軽減することも一つの方法です。特にオンライン個別指導塾は近年急増しており、自宅でプロ講師の指導を受けられる環境が整ってきています。
子どもの意見を最優先にした塾選び
最終的に塾で勉強するのは子ども自身です。保護者が「ここが良さそう」と思っても、子ども自身が「行きたい」と思える塾でなければ、成績アップにはつながりません。
子どもが積極的に通えるよう、複数の塾を体験させた上で「どこが一番よかった?」と意見を聞きましょう。選ぶプロセスに子どもを巻き込むことで、入塾後の取り組み姿勢も変わってきます。
古典が苦手なお子さんも、正しい指導を受ければ必ず点数は上がります。焦らず、お子さんに合った塾を見つけることが、成績アップへの確実な一歩です。
